未成年でも弁護士に相談できるのか

もし何かの事故や大きな出来事に巻き込まれてしまった、あるいは当事者になってしまった場合、弁護士に相談して、必要に応じて依頼をしなければなりません。しかし、もし未成年だった場合、弁護士に相談したり実際に契約することはできるのでしょうか。

ここでは、未成年でも弁護士に相談できるか、その方法などについてご紹介しています。

相談だけなら未成年でも可能

結論から述べますと、未成年でも弁護士に相談することは可能です。弁護士は契約を交わした後に具体的な弁護活動を行いますが、依頼する前の相談という段階を設けています。この相談では具体的な弁護活動ではなく、あくまで相談という形で、依頼人の悩みを聞きます。

どんな悩みを持っているのか、現状を相談して、弁護士が専門的な知識をもとにアドバイスをする、という形になります。弁護士に依頼するほどではないけれど、法律的な観点からアドバイスが欲しい、という方に、相談サービスはおすすめの方法です。

弁護士への相談は契約を交わして行うものではないので、未成年でも利用することは可能です。未成年だけれど親元を離れて生計を立てて暮らしている、という方も少なくありません。同時に、日常生活の中で法律に絡む何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性は誰にでも起こり得るものです。

弁護士の相談は、このようなケースに使えます。ただし、本格的な相談となるとお金が必要です。多くの弁護士事務所では、時間単位で金銭が発生します。決して安くない金額なので、弁護士への相談は無理のない範囲内で計画的に行いましょう。

契約は親の同意がなければできない

弁護士と契約を交わし本格的な弁護活動を依頼する、となると未成年者だけでは不可能です。契約を交わす場合、親の同意が必要となります。民法では、年齢20歳をもって成年とするという決まりがあり、この定めの中では未成年者は原則として契約などの法律行為を単独で行うことができません。

これを、制限行為能力者と言います。その代わり、親が法定代理人として未成年者の代わりに法律行為などの様々な義務を負います。未成年者は法律で守られている反面、単独でできないことも多々あります。弁護士との契約もその一つです。

もし、未成年者が親の同意を得ず契約を交わしてしまった場合、親などの法定代理人が取消権を持っているので、契約を無効にすることができます。また、未成年者本人にも取消権が認められているので、契約した際に受け取ったものや支払った代金を戻し、現状回復することが可能です。

これは、未成年者がまだ責任のある判断ができないという考えからくるもので、不当な契約を交わしてしまった際に未成年者を守る手段でもあります。弁護士との契約などは事前に年齢確認を行うといった対策をしますが、世の中には未成年者をターゲットにした悪徳商法を行う人も居ます。

このようなケースから未成年者を守るために取消権があるのです。ただし、未成年者本人が成人と詐称して契約を交わした場合、取消権は認められません。また、未成年者が親を亡くした場合、家庭裁判所が選任した未成年後見人が法定代理人となり、未成年者を保護します。

一方で例外もあります。未成年者でも婚姻した場合には、子どもの親権を行使したり家から出て賃貸を借りるなどの契約行為が必要となります。いちいち親の同意を求めていたらとても手間となり、日常生活に支障をきたします。

このような場合、例外的に成人と同様の権利行使が認められ、単独で契約などの法律行為が可能となります。これを、成年擬制と呼びます。弁護士事務所では未成年者の契約を認めていないのが一般的です。ほとんどの場合、親の同意が必要と規定されています。

もし親の同意が得られないという場合、これも含めて弁護士に相談することから始めましょう。未成年者を守るための施設は全国各地に存在します。このような支援施設を活用するのも手段の一つです。

弁護士に相談する方法

弁護士に相談するには、事前の予約が必要となります。直接、弁護士事務所へ行っても相談は出来ないので、まずは事前の予約をしておきましょう。相談したい弁護士を見つけたら、案内されている方法で予約を取ります。電話の場合は業務時間内と定められているところが多いですが、フリーダイヤルで24時間予約受付をしている弁護士も居ます。

またメールの場合、予約したいという旨を連絡するだけならいつでもできるので、日中に連絡するのが難しいという方はこれらの方法でコンタクトを取りましょう。確認後、弁護士からスケジュールの確認連絡が来ます。相談日が決定したら、指定の時間通りに弁護士事務所へ行きましょう。

相談は時間制を採用しているところが多く、相談時間によって料金が変わります。予約の時点で相談時間も決めますが、もし時間を越えてしまった場合を考えておき、あらかじめお金を多く持って行くと安心です。相談は、まず弁護士がこちらの相談内容を聞きます。

どのような悩みを抱えているのか、現在の状況について、詳しく話を聞きます。相談内容を確認した後、弁護士がどのような方法が取れるか、法律的な観点から基づきアドバイスをしてくれます。

→離婚の慰謝料とは?弁護士に相談した方が良い?

無料相談なら気軽に申し込める

近年、弁護士の相談にお金がかからない無料相談というサービスが浸透しています。名前の通り無料で弁護士に相談できるサービスで、多くの方が弁護士への依頼の前に利用しています。無料相談は時間が決まっているのでしっかりと相談できる、というものではありませんが、いきなり弁護士を利用するのはハードルが高い、と感じている方におすすめです。

無料相談も有料相談と同じく、事前の予約が必要です。弁護士の提示している案内に従い、事前に予約を入れましょう。

→騒音トラブルの相談先4選!長引くようなら弁護士への相談が安心

名前や年齢を知られたくないという場合は電話という方法も

未成年者が弁護士に相談したいという内容は、時によってとてもデリケートな話題になります。相手に知られたくない、直接顔を見て話す勇気がない、という場合も少なくありません。そんな方には、無料で電話の相談窓口を設けているところもあります。

こちらの事情を伏せての相談なので弁護士がアドバイスできる範囲も限られてきますが、未成年の方にとっては心強い味方です。弁護士に相談することで今後何をすればいいのか分かり解決に繋がった、という方も多く居ます。

電話相談窓口はインターネットで検索すればすぐに出てくるので、利用したい方はまずは検索をかけてみましょう。

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